昨日は第3期フラワーセラピストの皆さんの修了式でした。この一年間一緒に学んできた皆さんが、今の自分自身をお花と言葉で、思いきり表現する場でした。それぞれの個性が現れた素晴らしい発表でした。

セラピストとって一番大事なことは、【自分との対話】【素直に自分を観る】ことだと思います。その過程は孤独な作業です。苦しかったり、逃げたい時もあるはずです。進むことができない。開くことができない時もあるでしょう。この過程が、私は産道(参道)に似ていると感じます。生まれる時は、誰もがひとり。自力で進まなければなりません。細く暗い道の先に待っている、明るく安心な世界を信頼して進んで行ったとき出会う世界はどんな世界でしょうか?出会えて良かった!と思える世界は本当に在ると実感します。
新たに出発した3人の皆さん。この一年間、自分との対話を丁寧に続けてこられました。皆さんとても素直で正直な素敵な女性です♪またここからが新たなスタートだと思います。お一人ずつご紹介させて頂きます。

仲田紀子さん
屋号 虹花 にじはな
写真を通して、フラワーセラピーの心を発信していかれます。
修了式では、華やかな美しい薔薇の花に、冬の森の紅葉したカエデの枝を合わせました。都心と田舎、街と森。それぞれの立場や魅力を受け入れて、まあるく包み込むようなアイボリーの花器にひとつに生けました。街で生きる人、自然豊かな場所で生きる人、どちらにも優しくあたたかい視線。11月の森カフェでは、森の写真展を開催。とても素敵でした。次回は2022年春に森の写真展を予定しています。


菅野佳寿江さん
屋号 flower palette
トールペイント講師として、また多肉クラフトマスターとして、多くの講座やワークショップでご活躍されています。とても丁寧でわかりやすい、楽しくかわい作品はとても人気があり、対面レッスン、対面出張レッスンからオンラインレッスンまで幅広く対応されています。今後は、現在の講座の中に、フラワーセラピーを取り入れながら、活動されます。
修了式では堂々とした見事なお花を表現されました。華やかな上品なユリやトルコキキョウを支えるのは、枯れたスギの茶色の枝や、立ち枯れの森の葉。陰陽からなる命の姿を受け入れ、より輝く。それをフラワーセラピーでは「生つき」という言葉で現します。まさにそれを自分自身を通して体現された本当に見事な一年でした。

須藤慶子さん
屋号 ぶどうの樹
17年前より秩父、小鹿野に暮らし、自宅で読み聞かせの会「パンプキン」を主宰されています。4年前に伴侶を失くしたのを機に、自宅を解放し人の集える場にしたいと「フラワーセラピー秩父クラス」の場を提供して下さっています。来年喜寿を迎える節目。今後は秩父を拠点に活動されます。お話会の子ども達とのフラワーセラピー、同世代の方達と「エンディングフラワーセラピー」の講座を開催予定です。
凛とした真っ白なユリに、庭の枯れゆく草花を合わせました。人生の最後の学びとチャレンジにフラワーセラピーを選び、次の世代へ種をつないでいきたい!という真摯な思いが、立ち枯れのシュウメイギクのフワフワとした優しい種に現れていました。選んだ真っ青なブルーの花器はまるで深く大きな海のようでした。一年間の学びをやり遠し人生の先輩として私達に希望を与えてくれました。

ありがとうございました。これから一年間、皆さんの活動をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。