9月に入り、急に涼しくなり、秋の気配が漂ってきましたね。花生けの花材もススキやシュウカイドウなど、初秋の野の花を生けています。あんなに猛暑だった夏も後ろ姿が見えるようになり、夢中で過ごした夏の時間が浮かんできます!
ブログはすっかりご無沙汰していました。今を生きることに必死だったからです(笑)

2月の末に左足を怪我して以来、私の一番のテーマは「立つ」ことでした。次男のトレーニングに付き合い、毎朝神社の階段を駆け登っていた以前の私の元気な足。ケガをしてからは、真っ直ぐに立つことも出来ず、普通に歩くのも座るのも大変で、階段も登れず、何をするにも倍以上の時間がかかる自分に出会いました。たくさんの方に助けてもらいました。たくさんの方がサポートして下さいました。景色がゆっくりとよく見えて、新鮮な発見の毎日でした。
必死でリハビリをがんばり、2ヶ月で裏山への登り下り、正座ができるまでに回復しましたが、やはり手術が必要ということになり、また振り出しに…。6月に無事手術を終え、術後はまたリハビリをゼロからスタート!赤ちゃんの時、初めて立ってよちよち歩きができた時を入れたら、人生で3度目の「立つ」にチャレンジしました!!

手術で靭帯を再建してもらい感じたこと。靭帯はくっついていても、まだ私の足は「仮」のような感覚。かろうじてくっついて、周りの身体全体に馴染んでいない新米の足でした。新米なので、遠慮しながら周りを窺いながら慎重にドキドキしながら、少しずつ身体と仲良くなっていきました。
その過程で驚いたことがあります。3度目「立つ」ためにがんばってリハビリに励む日々でしたが、いちばん大切だったのは、私の心が「立つ!」ことでした。今までの人生の色々な体験を積んで、私は今までとは違う場所に「立つ!」ことを、心が?魂が?望んでいることに気がつきました。できるかな?大丈夫かな?私なんて…?そんな弱気な自分の気持ちに寄り沿いながら、勇気を出して、私の本当に生きたい世界、魂が望む世界に、私の心が「立つ!」ことができた時、不思議と現実の私の足がぐんぐん回復してきました。

夏は自転車をこぎまくり、フィンをつけて泳ぎました。新米だった左足が身体全体に馴染んできたのを感じました!それは、私の新しい心、新しい意識が、私自身に馴染んできたんだなあ~と感じています。

お花の世界において、お花を生けることを、本質的には【花を立てる!】と言います。花が立つとき、その花のいちばん輝く姿を見ることができます。それは上にある「天」、下にある「地」と、どちらもつながっている本来の姿を現します。いのちあるもの、生命は、自分のいのちを自分で【立てる】力を持っています。そして、いのちが立ったとき、どんなものでも最高に美しいのです。

へたりこんで、うづくまって、1歩も進めなくなった時が、最高のチャンス!そこまで行かないと、なかなか「本気!」になることができません。個人のレベルでも、社会のレベルでも、地球のレベルでも。今の社会状況をチャンスにしていけるかは、私たち次第!!一人一人の心が決めるのだと思います。私は地球と共に立っていきたいです。
輝くいのちの立ち姿に魅了されて、私はお花を生けているのかも知れません。これが私の2021年の夏の出来事でした。(最後は北の国から風…?笑)

秋からは【新しい足】でスタートしました。活動やお仕事に変化も出てくると思います。どうぞよろしくお願いします。
希望Nozomi