こんにちは。
花あそび~花寿庵~
希望Nozomiです。
10月の終わり、秩父にて「エンディングフラワーセラピー体験会」を開催しました。長年ずっとやりたいと思いながら、なかなか手の届かなかった難しく深淵なテーマ。
フラワーセラピーでは、一年を通して、春夏秋冬の季節のお花をいけます。それは「芽だし」の誕生から「立ち枯れ」の終わりの姿まで…お花の一生の姿に見て触れる貴重な体験です。
「立ち枯れ」の姿は、お花のいのちの最後の姿であり、生ける時には、それまで生きてきた花の命の時間の長さを感じ、心で受けとめなければ生けることが難しい、「生」の集大成のお花です。

何年も、そんな花との日々を繰り返しているうちに、人の老い、人生の晩年と「立ち枯れ」のお花の姿が重なってみえてくるようになりました。「立ち枯れ」のお花の姿をいつしか「美しい」と感じる自分に気づいた時、人の死に対しても、目をそらさずに向き合いたい!と思える自分を発見しました。

それぞれ20年一緒に暮らした、今は亡き実の父と、義理の父。二人をお見送りさせてもらい、たくさんの事に気づかせてもらいました。その経験をお花を通して伝えたい!

今回の「エンディングフラワーセラピー体験会」では、7名の方が参加して下さいました。皆さんご縁のある素敵な方ばかり。そして私を見守ってきてくれた方ばかり。体験会では、心に浮かぶ今は亡き方を思い、一人ひとり、お花を生けてもらいました。出会ったことのない方でも、お花を通して、その人の面影や人柄、生きざまがまるで浮かんでくるような、不思議な時間でした。参加者同士、お互いの心の中に思う亡き方への思いを分かち合いました。自然と溢れる涙。何て豊かな時間なんだろう!!

静かなあたたかい時間が流れ、終了後みんなで母の手作りスイーツを囲み、秋のティータイム。たくさんの貴重な感想を頂きました!ありがとうございます。

こんな時代だからこそ、「私達はどこから来て、どこへ帰るのか?」魂の旅路について思いを馳せる時間がとても貴重です。リクエストをたくさん頂いたので、また開催させて頂きたいと思います。
見守ってくれた皆さん、本当にありがとう。天国の二人の父ありがとう。たくさんのお花の命にありがとう。